【音声付】/v/　は上の前歯を下唇に軽く当てた隙間から強く息を吐き出す声を出す「ヴ」に近い音　音有声唇歯摩擦音

摩擦音/v/の音を聴いてみる

/v/は「有声唇歯摩擦音」に分類されます。

「有声」は声を出す音、「唇歯」は唇と歯を使う、「摩擦音」は唇と歯を使って摩擦した音を出す、という意味です。

以下の子音一覧表で位置を確認してみましょう。

/v/　は日本語にない音なので口の形が瞬時に作れるようなるまで練習が必要です。日本語では「ヴ」と書きますが多くの場合「ブ」と発音されていますので注意しましょう。

では/f/と/v/の違いは声を出すか、出さないかだけで口の形は全く同じです。

このような違いを認識したうえで、/v/を更に細かく見ていくことにしましょう。

/v/の発音方法

口の形：　上前歯の先を下唇の内側に軽く当て、狭い隙間を作る。
この隙間から強く長く息を吐く。口の形は狭いアヒル口となる。

舌の位置：　後舌部中央が自然にくぼむので舌に意識を向けなくても良い

筋肉：　アヒル口を作る上下の唇と強く長く息を吐くため腹筋をかなり使う

音色：　「ヴー」と摩擦する音が継続的に聴こえたらOK。

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/v/を含む単語

【注意点】

●スペルと発音記号の関係：　上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。

●1マス1音節：　例えば provide は2マスあるので2音節となります。

●ストレスの位置：　文字サイズが大きいマスを強く読みます。

１音節　have

※ /v/に後続する母音が無いのでわざわざ「ウ」のような音を入れないよう注意。

２音節　provide

※ /v/に後続する母音/aɪ/は二重母音なので流れるように「ア~ィ」と読む。 よって、/vaɪ/は「ヴァ~ィ」となる。
※語末の/d/は軽く息を吐き軽く添えるように発音する。

３音節　whenever

※ ウェン・エヴァーではなく、ウェネヴァーと発音する。これは/n/+/ɛ/=/nɛ/となった結果、音が連結したためです。　

※ /ɛ/は日本語のエよりも少し口を開く「エ」です。/e/と表記している辞書の方が多いのですが、原則/e/は二重母音の/eɪ/でのみ使われる発音記号なので本サイトでは/ɛ/を採用しています。

４音節　available

※ /f/単体は息だけの音ですが、後続する音が/e/なので/fe/、カタカナでは「フェ」に近い音となります。