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摩擦音/h/の音を聴いてみる
/h/は「無声声門摩擦音」に分類されます。
「無声」は声を伴わない音
「声門」は声帯と声帯の間に生じる隙間
「摩擦」は狭い隙間から息を吐く際に摩擦させる。摩擦音は「息が続く限り続けられる音」という定義があるので/h~~~/となるべく長く発音しましょう。
以下の子音一覧表で位置を確認してみましょう。
両唇 | 唇歯 | 歯 | 歯茎 | 後部歯茎 | 硬口蓋 | 軟口蓋 | 両唇軟口蓋 | 声門 | ||||||||||
無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | |
破裂 | p | b | t | d | k | ɡ | ||||||||||||
摩擦 | f | v | θ | ð | s | z | ʃ | ʒ | h | |||||||||
破擦 | ts | dz | tʃ | dʒ | ||||||||||||||
鼻 | m | n | ŋ | |||||||||||||||
側面 | l | |||||||||||||||||
接近音 | r | j | w |
/h/の音は、寒い時に「ハー」と手に息を吹きかけるときの音です。
/h/にはペアがありません。
/h/は語末に現れません。
/h/の読み方
口の形: 口は軽く開く
舌の位置: 特に意識しなくても良い
筋肉: 声帯の隙間から息だけの音を出す際に多少腹筋を使う
音色: 寒いときに手を暖めるために「ハー」と息を吐く音
/h/を含む単語
【注意点】
●スペルと発音記号の関係: 上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。
●1マス1音節: 例えば behave は2マスあるので2音節となります。
●ストレスの位置: 文字サイズが大きいマスを強く読みます。
1音節 hold /hoʊld/
スペル | hold |
発音記号 | hoʊld |
※/h/の口の構えは、次の母音の口の形となります。つまり/o/の口の形を作り/hoʊ/を発音します。
2音節 behave /bɪˈheɪv/
スペル | be | have |
発音記号 |
bɪ
|
heɪv |
※/h/の口の構えは、次の母音の口の形となります。つまり/e/の口の形を作り/heɪ/を発音します。
3音節 prohibit /proʊˈhɪbɪt/
スペル | pro | hib | it |
発音記号 | proʊ | hɪb | ɪt |
※/h/の口の構えは、次の母音の口の形となります。つまり/ɪ/の口の形で/hɪ/を発音します。