【/ŋ/】は舌の付根を軟口蓋に付けた状態で声を出す音 「ガ」の手前の音 有声軟口蓋鼻音

    この記事の執筆者

    執筆者:エレナ

    英検1級。英語の発音矯正講師として、延べ5,000人以上にオンラインで
    発音を軸に、文法や英会話も含めて「伝わる英語」を指導。

    メキシコで生まれ、スペイン・フランス・日本で育つ。
    ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在。
    バックパッカーとして中国からインドまでアジア各地を周遊。
    日本企業の駐在員として、アメリカ・イギリス・中国で勤務した経験を持つ。

    目次

    鼻音/ŋ/の音を聴いてみる

    /ŋ/は有声・軟口蓋・鼻音です。

    以下の子音チャートでその位置を確認してみましょう。

    両唇 唇歯 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 両唇軟口蓋 声門
      無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声
    破裂 p b t d k ɡ
    摩擦 f v θ ð s z ʃ ʒ h
    破擦 ts dz
    m n ŋ
    側面 l
    接近音 r j w

    /ŋ/ は「グ」ではありません。

    /ŋ/ は 日本語のンガ行(ŋaンガ, ŋiンギ, ŋuング, ŋeンゲ, ŋoンゴ)の /ŋ/だけの音です。

    でも /ŋ/ だけの音といってもピンときせんよね?

    早速、どのようにして/ŋ/の音を作るのか、以下みていきましょう。

    音の作り方

    使う場所: 軟口蓋(のどちんこ周辺)と後舌(下の付根)

    音の作り方:口を軽く開けて、後舌を盛り上げて軟口蓋に付けた状態で声を出す

    息の経路: 声を出している時に息が鼻から出ていることを確認しましょう

    筋肉: 舌の付根を盛り上げる時に少し筋肉を使います

    音色: /ŋ/だけの音はカタカナで表記できませんが、「ンガと言う直前のンの音」
    と考えるとわかりやすいです。「ンガ」と言う前に舌の付根を軟口蓋に当てて声を出してみましょう。

    それが/ŋ/の音です。

    名称と分類

    名称: /ŋ/

    分類: 鼻音

    声の有無:有声音

    /ŋ/ を含む単語

    【注意点】

    ●スペルと発音記号の関係: 上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。

    ●1マス1音節: 例えばsingerは2マスあるので2音節となります。

    ●アクセント: 大きい文字の音節を強く読みます。

    語末の/ŋ/ sing

    スペル sing
    発音記号 sɪŋ

    ※シングの「グ」を言う手前で止めた状態で「シン」と発音する。

    語中の/ŋ/ singer

    スペル sing er
    発音記号 sɪŋ ɚ

    ※/ŋ/に後続する母音/ɚ/があるので、シンガーと聴こえるが「ンガー」の部分を鼻から息を出す意識をする。

     

    語末の/ŋ/ singing

    スペル sing ing
    発音記号 sɪŋ ɪŋ

    ※1音節目の/ŋ/は後続する母音/ɪ/があるので「ギ」と聴こえるが「ンギ」と発音することを意識する。

    ※2音節目の/ŋ/は後続する母音がないので「ング」の「グ」の手前で止めることを意識する。

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