【/l/】は舌先を歯茎に付けた状態で声を出す音 「ラ」の手前の音 歯茎側面接近音

    目次

    側音/l/の音を聴いてみる

    /l/は「有声歯茎側音」に分類されます。

    「有声」は声を伴う、「歯茎」は歯茎と舌先を使う、「側音」は舌の両側から吐く息が出る音という意味です。

    以下の子音チャートでその位置を確認してみましょう。

    両唇 唇歯 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 両唇軟口蓋 声門
      無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声 無声 有声
    破裂 p b t d k ɡ
    摩擦 f v θ ð s z ʃ ʒ h
    破擦 ts dz
    m n ŋ
    側面 l
    接近音 r j w

    /l/には「明るいL」と「暗いL」の2種類あります。

    違いが分かると長年の疑問が解けますよ!

    明るい/l/の読み方

    口の形: 自然に開きます。

    舌の位置:舌先を歯茎に軽く押し当てた状態で自然に声を出すと/l/の音になります。この時、舌の両側から息が漏れていることを確認してください。

    筋肉: リラックスした状態で出す音なので特に筋肉は使いません。

    音色: 明るい/l/単体の音は「ウ」に近い音となりますが、単語の中では次の母音と結合してラ・リ・ル・レ・ロのような音色になります。日本語と異なるのは、舌先を歯茎から外すまでの時間が長い点です。歯茎から舌がスライムのような感じでネットリ離れるようなイメージです。

    例えば次の下線部分をスライムのように粘り気がある舌先が歯茎から離れるように発音してみてください。love, live, lose, lake, local

    次の下線が付いた「ブ」「ブ」「ーズ」「ィク」「ーカル」のような日本語の「ラ行」は、舌先で歯茎を弾いて出す音なので英語の/l/とは異なります。

    日本語のたたき音(ラ・リ・ル・レ・ロ)は、舌先を歯茎から素早く離すことで作られる音です。逆に日本語のラ・リ・ル・レ・ロを英語の明るい/l/のように、歯茎からゆっくりと離しながら言うことはできません。

    明るい/l/を含む単語

    語頭の/l/、語中の/l/ともに次の音が母音の場合、必然的に明るい/l/となります。

    語頭の/l/ ・・・love /lʌv/

    スペル love
    発音記号 lʌv

    ※次の音が母音なので明るい/l/となります。

    語中の/l/・・・belong /bɪˈlɔŋ/

    スペル be long
    発音記号
    lɔŋ

    ※次の音が母音なので明るい/l/となります。

    暗い/l/の読み方

    口の形: 自然に開きます。

    舌の位置:舌を天井に付けないで、舌を奥に引いた状態で声を出します。

    筋肉: 舌を奥に引く際に少々筋肉が要ります。

    音色: 暗い/l/単体の音は「曇ったオ」に近い音となります。普通に「オ」で代用しても問題ありません。

    暗い/l/を含む単語

    次の音が子音、又は語末の場合、暗い/l/となります。

    語末の/l/・・・pull /pʊl/

    スペル pull
    発音記号 pʊl

    ※語末の/l/は「曇ったオ」なので「ポォ」と読みます。「プル」ではありません。

    語末の/l/ ・・・people /ˈpiːpəl/

    スペル peo ple
    発音記号
    piː
    pəl

    ※語末の/l/は「曇ったオ」なので「ピィポォ」となります。

    語中の/l/ ・・・milk /mɪlk/

    スペル milk
    発音記号 mɪlk

    ※後続する音が子音なので/l/は「曇ったオ」になり「ミォk」と発音します。
    「ミルク」ではありあせん。

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    発音矯正をする目的

    ところで何のために発音矯正をしているのか、考えたことありますか? 

    恐らく殆どの方は「自分の発音が相手に一発で通じてほしい」という切実な気持ちからでしょう。

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