and で 弱形(Weak Form) を学ぼう

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    and には弱形と強形を発音記号で確認してみよう

    スペルでは弱形でも強形でも and と書くのでどちらで発音すればよいか分かりませんよね? だからこそ発音記号の確認は必須です。Cambridge Dictionaryで and を引くと以下のように表記されています。

    strong /ænd/  weak  /ənd/ weak /ən/

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    これを表にまとめてみると、以下のようになります。

    スペル a n d
    ①音素(強形) /æ/ /n/ /d/
    ②音素(弱形) /ə/ /n/ /d/
    ③音素(弱形) /ə/ /n/  

     

    強形と弱形の違いを見付ける

    ①強形は母音/æ/、弱形は母音/ə/を使っている点が異なります。

    このような場合は必ずそれぞれの音声を聴き、発音方法を確認し、ご自身で同じ音が出せるまで練習します。ここまでやって初めて習得ができるのです。

     

    /æ/:縦に大きい「ア」で固定し「エ」という音
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    /ə/:曖昧母音 小指1本分口を開けて脱力した声を出す
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    ②弱形/ən/は、語末の/d/が脱落している

    脱落の/d/は「弱いダ」の手前で息を吐かずに止める音なので、舌先は歯茎に付いた状態になっています。詳しくは/d/専用ページをお読みください。

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    and は基本的に弱形で発音する

    よっぽど強調したいとか、特別丁寧に話す場合を除いて通常の会話で使う and は基本的に弱形を使います。リスニングが弱いという方は and=/ænd/  だと思い込んでいることが多いので、要注意です!

     

    実際の会話では弱形の /ənd/ 又は /ən/ で発音していることが圧倒的に多いので、これらの音を判別し、またご自身でも使いこなせるようになることでスムーズな会話が楽しめるようになります。

    弱形の大御所ともいえる曖昧母音 /ə/ を制覇しよう!

    /ə/ は曖昧母音、Schwa、シュワなどと呼ばれています。

    口をあまり開かず(小指1本分)脱力した声を出すと /ə/ の音が出せますが、実は曖昧母音は七変化で、前後の音によって「アイウエオ」のどの音にも聴こえるので要注意です。モゴモゴとして聴き取れない音は殆ど /ə/ だと考えても良いくらい、曖昧母音は頻出するのです。 詳しくは以下の記事をご一読ください^^

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    内容語は大きな声で長めに、機能語は小さな声でテキトゥに発音する

    内容語(content word)と機能語(function word) という言葉を聞いたことがありますか? これを知っておくと何故 and が基本弱形で発音されるか、という理由が分かります。

    内容語(content word)とは実質的な内容を表す「強形」の単語

    内容語には以下の8種類あります。

    品詞 具体例
    名詞   cat / desk / book / bed etc…
    動詞   walk / talk / eat / run etc…
    形容詞   young / tall / white etc…
    副詞   fast / slowly / again / totally etc…
    指示代名詞   this / that / it etc…
    所有代名詞   mine / yours / his / hers / its / ours / theirs
    疑問詞   what / when / who / which / where / why / how etc…
    再帰代名詞   myself / itself / yourself / ourselves etc…

    内容語は、実質的な内容を表す単語、つまり、センテンスで重要な意味を持つので、 相手に伝わりやすいように「大きな声で」「長めに」発音されます。だから内容語は聴き取りやすいのです。

     

    機能語(function word)とは文法的な機能を持つ「弱形」の単語

    機能語は以下の7種類あります。

    品詞 具体例
    人称代名詞
    (主格、目的格、所有格)
    ■主格 I / you / he / she / it / we / they
    ■所有格 my / your / his / her / its / our / their
    ■目的格 me / you / him / her / it / us / them
    助動詞 do / does / must / can / may / have to etc…
    前置詞 at / in / of / about / from / by etc…
    冠詞 a / an / the
    接続詞 and / or / but etc…
    関係代名詞 that / what / which / whom etc…
    Be動詞 am / are / is / was / were / be …

    機能語(function word)は文法的な機能を果たす単語なので、機能語だけでは意味が分かりません。内容語が主役、機能語が脇役というイメージです。脇役は目立たないように小さい声で速くモゴモゴと発音することにより大きい声で長めに発音する主役が引き立つのです。

     

    and は接続詞なので機能語に分類されます

    機能語は原則「弱形」なので and の発音記号は /ənd/ 又は /ən/ となります。

    ですが意図的にandを「強形」で発音することもできます。Fish and Chipsを強形のandで言う場合「魚チップス」のように「と」の部分の声が大きくなるイメージです。andの強形と弱形2種類を使いこなせるようになりましょう。

    英語 強弱 音素 英語に近い読み方 補足説明
    Fish and Chips 強形 /ænd/ フィッシュエァン(d)チップス /æ/を長めにエァのように発音しましょう
    Fish and Chips 弱形 /ənd/ フィッシュエン(d)チップス 語末の/d/は吐く息弱く軽く発音しましょう
    Fish ‘n’ Chips 弱形 /ən/ フィッシエンチップス /ən/が弱く速いので/n/だけのように聴こえます
    Rock and Roll 強形 /ænd/ ロックエァン(d)ロー /æ/を長めにエァのように発音しましょう
    Rock and Roll 弱形 /ənd/ ロックエン(d)ロー 語末の/d/は吐く息弱く軽く発音しましょう
    Rock ‘n’ Roll 弱形  /ən/ ロッケンロー /ən/が弱く速いので/n/だけのように聴こえます

     

    Fish and Chipsと書いて、話者の意思で強形・弱形どちらで発音しても構いません。
    明らかに弱形だと示したければ Fish ‘n’ Chips と書くのもアリで、このように書かかれていれば「弱形」で発音しましょう!

    中学校で最初に学ぶ and がこんなに奥深いなんて驚きですよね?

    音声にスペースはありません

    スペースは文字を書く時に、単語の境界線を明確にするためのものです。

    文字を音声にした場合、連続した一連の音となるのでスペースは無いということを知識として持っておくことが重要です。

    ただし、話者が意図的に強調したい場合や、英語講師が生徒に分かりやすいように単語を1つ1つ丁寧に発音する場合はスペースで切ることもありますが、そのようなときは「強形」を使っています。

    普通の会話では、わざわざスペースで切ることはなく、そのようなときは「弱形」を使っているとお考え下さい。

     

    お断り:「英語読み」は「英語に近い読み方」とご理解ください

    日本語に無い音をカタカナで表記するには限界があります。実際の音声はCambridge Dictionaryのネイティブ発音を聴くことをお勧めしますが、 通常2語以上のフレーズは掲載されていないことが多いです。

     

    が、Fish and Chips と Rock and Rollは掲載がありましたので、是非、音声を聴いてネイティブに近い発音を習得してくださいね!

    Fish and Chips 

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    rock and roll

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    Elena’s English AcademyではConnected Speechに焦点を当てたレッスンを行っております。何度聴いても分からない、もつれた糸のように絡まった音を1つ1つほぐし、再度連結させるテクニックを懇切丁寧にご説明いたします。

     

    その過程に於いて限りなくネイティブに近い発音ができるようにトレーニングをさせていただきますので発音の問題を1つ1つクリアしていきませんか? Connected Speechにはパターンがありますから、パターンさえ押さえればどのような組み合わせでも対応できるようになりますよ。

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