弱母音/ə/の音を聴いてみよう
●英語母音の30%が /ə/ です。使用頻度が最も高い音なので、最初に習得することで聴こえる範囲が一気に広がると共に、今までより遥かに通じる英語になります。
●/ə/ は弱母音の代表格で、単語のどこにでも出現します。
●/ə/ は日本語に無い音なのでカタカナで表記することはできません。「アバウト」
のように「ア」で置き換えることが多いですが、決して「ア」ではありませんから
注意が必要です。
●単語によっては「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」に聴こえるときもあるため、曖昧母音と
呼ばれるのです。 このページの下記に曖昧母音を含む単語の例を挙げたように、
ソファでは「ア」、モーメントでは「エ」のように表現されます。これらの音を
意識的に /ə/ で発音することで英語の語感が養われます。
/ə/の音の作り方
口の形: 小指1本分だけ口を開く
舌の位置: 舌は動かさない
筋肉: 口の筋肉は緩めてリラックスする
音色: 弱く短い曇った「ア」と「オ」の中間的な音
/ə/の名称と分類
名称: 曖昧母音、又は Schwa(シュワ)
分類: 弱母音(弱くて短い・ストレスが乗らない音)レッスン受講ご希望の方は以下のリンクからご予約ください
/ə/を含む単語
【注意点】
●スペルと発音記号の関係: 上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。
●1マス1音節: 例えばalertは2マスあるので2音節となります。
●ストレスの位置: 文字サイズが大きいマスを強く読みます。
/ə/をアと読む例:alert
スペル |
a |
lert |
発音記号 |
ə |
lɝːt |
※アラートの「ア」の部分を「ə=ア」と読んでいます。
/ə/をイと読む例:machine
スペル | ma | chine |
発音記号 | mə | ʃiːn |
ミシンの語源は machineです。ここでは「ミ」だから「ə=イ」です。
機械の語源も machineです。この場合「マシーン」は「ə=ア」と認識していますが、/ə/ はア・イ・ウ・エ・オのどの音にも当てはまるということです。
/ə/をウと読む例:virus
スペル | vi | rus |
発音記号 | vaɪ | rəs |
※「ウイルス」はラテン語読みなのですが 「ə=ウ」と読んでいます。
英語読みは「ヴァイラs」となります。
/ə/をエと読む例:emergency
スペル | e | mer | gen | cy |
発音記号 | ɪ | mɝː | dʒən | si |
※エマージェンシの「ジェ」の部分を「ə=エ」と読んでいます。
/ə/をオと読む例:infection
スペル | in | fec | tion |
発音記号 | ɪn | fek | ʃən |
※インフェクションの「ショ」の部分を「ə=オ」と読んでいます。