①Repeatingは「正確な口の形」「正確な音」「意味」を一致させることに重点
音声アリ・文字アリ
ネイティブ音声を1回聴いた後で、完全耳コピするつもりで音を真似る。
この時、以下の2点を無意識レベルで同時にできるようにします。
①音素・音節・強勢・連結・脱落・同化・抑揚・感情を90%レベルでできていること。
②単語や熟語の意味・文法・ニュアンスなどはここで押さえておき、発音と同時に鮮明にイメージが浮かべられること。
②Overlappingは「速度」を一致させることに重点を置く
音声アリ・文字アリ
Repeatingで90%以上習得した発音をネイティブ音声に重ねる(出だしと終わりをピッタリと)ことにより、ネイティブ速度を体得します。Repeatingは発音の正確さを基本に「音」と「意味」を一致させることに全力を注いでいただくため、速さまでは気が回りません。
Overlappingで終わりを合わせる努力をすると、以下にご自身の速度が遅いかが実感できます。また、正しいと思って発音していた抑揚(声の長短や高低)もズレていることが判明しますので、ここでしっかりとネイティブ音声と合致させておくとShadowingがスムーズにいきます。
③Shadowingは「文字を見ないで発音すること」に重点を置く
音声アリ・文字ナシ
②で習得した発音を、文字ナシでネイティブ音声に約0.5秒遅れてついていくことで文字から半分脱却を図ります。いつまでも文字に頼っていると、会話の時に文字が無い状況に不安になります。文字が無くても音声の補助があるので、ここでしっかりと自立に向けて一歩踏み出します。
④Recitationは「文字も音声も無い状態で発音すること」に重点を置く
音声ナシ・文字ナシ
③で習得した発音を音声ナシ・文字ナシで発音すると同時に、意味も鮮明に理解できている状態が完全自立ができます。
Recitationは「暗唱」と言う意味ですが「暗記」ではありません。
「暗記」は頭の中だけでの記憶術ですが、「暗唱」は暗記した内容を声に出す行為です。また、カタカナ英語で声に出しても意味がないので正しい発音であることが大前提です。正しい発音とは以下の内容が網羅できている状態を指します。
🔹音素 🔹音節 🔹強勢 🔹連結 🔹脱落 🔹同化 🔹Flap T 🔹省略形 🔹特殊変化 🔹ピッチ 🔹抑揚 🔹感情
カタカナでのRepeating/Overlapping/Shadowing/Recitationは意味がない
カタカナ発音を速く発音してみても、どこまで行ってもカタカナでしかありません。日本語と英語の音の構造大きく異なりますので、先ずは音節・強勢を押さえながら音素を攻略し土台を固めなければ、間違った考えのまま、練習に時間・労力・金銭を費やすことになり、結果的に実を結ばないことが多いです。
貴重な時間・労力・金銭を有効に使うためには正しく努力する必要があります。正しい練習方法に沿って練習することが流暢な英語を話すための最短距離であることをご理解いただければ幸いです。