明るいLと暗いL

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英語のLは2種類あるって知ってましたか?

私は英語を学び始めてずいぶん経ってからこの事実を知りましたが「最初から知っていたらどんなに楽だったか。。。」と強烈に思った経験から、この記事を書きました。

十数年前、ある程度英語が板についていても、Lの発音でモヤモヤ感がぬぐい切れずに悩んでいたのを覚えています。例えばmilk, all, alternativeなどのLの音です。

milkは「ミルク」ではなく「ミォk」と聴こえます。

allは「オール」ではなく「オォ」と聴こえます。

alternativeは「オルタナティブ」ではなく「オォターナティv」と聴こえます。

 

※子音の/k/や/v/はそのままの発音記号を使用しました。

暗いLは「オ」で置き換えよう

そうなんです!

これが正に「暗いL」なのです。

「ル」だと思っている箇所を「オ」に置き換えれば暗いLの出来上がり。

簡単ですよね?

厳密に言うと、舌を奥の方に引く「暗いオ」なんですがそこまでしなくても普通に「オ」で通じます。

では、どんな時に「オ」に置き換えればいいのでしょうか?

実は暗いLになる時の法則があるんですよ。

 

暗いLの法則① 語末がL

単語のどんな場所に「暗いL」が現れるのでしょうか?

1つ目は以下のように語末にLが来るパターンです。
isle, tableなど語末のeは読まないので結果的に語末はLとなります。

スペル 発音記号 カタカナ英語 英語に近い音
 all /ɑːl/  オー
tell /tɛl/
will /wɪl/ ウイ ウィ
still /stɪl/ スティ スティ
isle /aɪl/ アイ アィ
pool /puːl/ プー プー
table /ˈteɪl/ テー テイ
people /ˈpiːl/ ピー ピーポ
incredible /ɪnˈkredəbəl/ インクレディ インクレディ

 

暗いLの法則② Lの次が子音

2つ目は以下のようにLの次の音が子音の場合です。

スペル 発音記号 カタカナ英語 英語に近い音
milk /mɪlk/
alternative /ɑːtɝːnət̬ɪv/ タナティブ ターナティv
children /ˈtʃɪldrən/ ドレン ドレン
result /rɪˈzʌlt/ リザ リゾ
also /ɑːlsoʊ/ オーソー ソゥ
bulb /bʌlb/
help /help/ p
culture /ˈkʌltʃɚ/ チャー チャー

 

明るいLの法則① Lの次が母音

「明るいL」は、Lの次の音が母音の場合という条件があります。

語頭のLは100%「明るいL」ですが、語中のLは次の音が母音の時は「明るいL」、次の音が子音の時は「暗いL」と2パターンに分かれます。

スペル 発音記号 カタカナ英語 英語に近い音
land /nd/ ンド ンd
leaf /liːf/ リーフ リィ
love /v/ ラブ
learn /n/ ラーン ラー
believe /bɪˈliːv/ ビリーブ リィ
allow /əˈlaʊ/ アラウ ラォ
collect /kəˈkt/ コレクト kt

 

明るいLの法則② 暗いL→明るいLに変化

暗いLの法則①で語末のLは「暗いL」と書きましたが、その次に母音が来るときは「明るいL」に変わります。以下のようなケースです。

スペル 発音記号 カタカナ英語 英語に近い音
 all of /ɑːv/  オール オ オォ
all over /ɑːloʊvɚ/ オール オーバー オォロゥヴァ―
fill in /fɪn/ フィル イ フィ
fall out /fɑːlaʊt/ フォール アウ フォォラゥ
still alive /stɪˈlaɪv/ スティル アライブ スティラィv

 

「明るいL」と「暗いL」のまとめ

場合分けをすると以下のようになります。

母音の前のL  明るいL love believe allow
子音の前のL 暗いL always children help
語末のL 暗いL all still table
語末のL+母音 明るいL all of fill i fall out

「暗いL」の発音ができるようになるだけで、かなり英語らしくなります。

文字を見るのを止めて、ネイティブ音声を良く聴いて、徹底的に真似る練習をすれば
カタカナ英語は必ず脱却できますのでコツコツ努力を続けましょう^^

管理人について

講師 兼 管理人のElenaです。

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最新記事は「第二の故郷フランスを味わう旅にでよう」です。

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