この記事は英語発音矯正講師のElenaが書きました。
英文を音声認識ソフトで正しく文字化できるかどうかを確認する
先ずは文でI love itと発音し音声認識ソフトで3回正しく文字化されることを確認します。
I love it. I love it. I love it.
と文字化されたら単語単位での発音は合格ラインだと言えます。
単語ごとの発音ができているかどうか確認する
レッスンでは間違った単語だけに焦点を当てて発音矯正をしますが、時間に余裕がある方はそれぞれの単語の音声認識をすると良いでしょう。
I /aɪ/ I /aɪ/ I /aɪ/
love /lʌv/ love /lʌv/ love /lʌv/
it /ɪt/ it /ɪt/ it /ɪt/
上記のように3回連続で正しく文字化できれば合格です。
音声変化(連結・脱落・同化など)をさせた発音を習得
I とloveの間で音声変化は起こらないので普通に言いましょう。
love と itの間で「連結」という音声変化が起こるので、ここをクローズアップします。
/lʌv/ /ɪt/のように単語ごとに表記するとどうしてもラブ・イットのように分けて発音してしまいますよね?
ですが、一般的には/lʌvɪt/のように2語をまるで1語のように発音します。
ポイントは、/vɪ/のように「連続する子音と母音の部分で連結が起こる」という点です。
カタカナ的に書くと「ラブ・イット」ではなく、「ラヴィット」のように発音します。
ここで「ブ」と「ヴ」の違いに気付きましたか?
発音記号で書くと/b/と/v/ですね。
次はこの違いが聴き取れるだけではなく、ご自身で発音できるようになりましょう。
音素/v/と/b/の違いに焦点を当てて区別できるようにする
音素とは「それ以上分解できない最小限の音の単位」です。
文脈があれば/v/と/b/を言い間違えても伝わるかもしれませんが、伝わらない可能性もあります。
「Excuse me?」と聴き返されないように音素単位で正しく発音できるようにしておきたいですよね?
顔の断面図で[v]の口の形と音を作る部位を確認する
日本語に/v/という音は無いので、そもそも口の形が分からないですよね?
というわけで/v/の口の作り方を以下の図で確認してください。
MRI画像では歯が良く見えないので私が白色で上前歯を追加しました。
以下の図で/v/の「吐く息の通り道」と合わせてご覧ください。