Did you : /d/+/j/ = /dʒ/
英語読み:ディヂュ
日本語読み:ディド・ユー
音声にスペースはありません
スペースは文字を書く時に、単語の境界線を明確にするためのものです。
文字を音声にした場合、連続した一連の音となるのでスペースは無いということを知識として持っておくことが重要です。
ただし、意図的に強調したい場合や、単語を1つ1つ明瞭に発音するよう指示がある場合はスペースで切ることもありますが普通の会話でわざわざ切ることはありません。
音素レベルで確認すると、連結部分がクリアになります
発音記号を1つ1つセルの中に入れてみると音の成り立ちがクリアになります。
スペル | d | i | d | you |
音素 | /d/ | /ɪ/ | /d/ | /jʊ/ |
それでは、音素毎に正しく発音ができているかどうか確認してみましょう。
音素とは、音声の最小単位、つまり音声の土台となる要素です。ここがぐらついていたら当然、積み上げた音(単語やセンテンス)は不安定になりますよね。ですから先ずは土台を固める作業に力を入れましょう。
語頭の/d/ :勢いよく息を吐きながら「ダッ」という音
詳しくは/d/専用ページでご確認ください。
/ɪ/:「エ」の口を固定して「イ」という音
詳しくは/ɪ/専用ページでご確認ください。
https://elena-english.com/vowel-small-capital-i/
語末の/d/ :弱く息を吐きながら「ダッ」という音
語末の/d/は語頭の/d/と同じ口の形ですが、吐く息が弱まります。
/jʊ/ :小さい「ィ」から次の母音に移行する音
youの場合は「ィ」から「ウ」に移行する「ィユ」と言う音になります。単なる「ユ」ではないことに着目しましょう。詳しくは/j/専用ページでご確認ください。
同化しないで繋がった形
/dɪdjʊ/ ディディユ
同化は必須ではありませんから同化しない形で繋げても、もちろんOKです。
d+y が繋がった時に起こる「同化」
/dɪdʒʊ/ ディヂュ
/j/が消えて/ʒ/が出現すると、前の/d/と結びつき/dʒ/という子音に変わります。
同化した時の音素の構成は /dʒ/+/ʊ/ となります。
/dʒ/は強い息を吐く「ヂャ」
/dʒ/+/ʊ/ = /dʒʊ/・・・「ヂュ」に近い音
詳しくは/dʒ/専用ページでご確認ください。
なぜ同化(Assimilation)が起こるのでしょうか?
それは連続して単語を発音し易くするためです。スムーズに話そうとした結果、同化が起こったということです。連結、脱落、フラッピング、弱化、省略も同じことです。
ネイティブ英語話者は無意識に音を繋げているのですが、私たちは、そもそも音を繋げる方法を知らないことが多いので、音を可視化することで繋ぎ方が明確に分かるようになります。
同化した形で音素を1つずつ発音してみましょう
同化ナシ音素 | /d/ | /ɪ/ | /d/ | /jʊ/ |
近い音 | 強い息の「ダッ」 | 短い「イ」 | 弱い息の「ダッ」 | ィユ |
同化した音素 | /d/ | /ɪ/ | /dʒ/ | /ʊ/ |
近い音 | 強い息の「ダッ」 | 短い「イ」 | 強い息の「ヂャ」 | 緩い「ウ」 |
発音記号を見た瞬間に正しい音声を出せるように普段から練習することにより新出単語も正しい発音で覚えられるようになりますよ!
同化のパターン /d/ + /j/ = /dʒ/
/d/ + /j/ = /dʒ/ のパターンを数種類挙げておきますので「英語読み」で練習してみてください。
英語 | 日本語読み | 英語読み |
would you | ウッド・ユー | ゥオヂュ |
could you | クッド・ユー | クヂュ |
send you | センド・ユー | センヂュ |
need you | ニード・ユー | 二―ヂュ |
hold your | ホールド・ユア | ホーヂヨア |
お断り:「英語読み」は「英語に近い読み方」とご理解ください
日本語に無い音をカタカナで表記するには限界があります。実際の音声はCambridge Dictionaryのネイティブ発音を聴くことをお勧めしますが、did you という2語で確認することができません。didの音声を聴いて、youの音声を聴いたとしても同化部分の音声は分からないですよね?
そのようなときは Connected Speech専門のElena’s English Academyにご連絡ください。何度聴いても分からない、もつれた糸のように絡まった音を1つ1つほぐし、再度連結させるテクニックを懇切丁寧にご説明させていただきます。
その過程に於いて限りなくネイティブに近い発音ができるようにトレーニングをさせていただきますので発音の問題を1つ1つクリアしていきませんか? Connected Speechにはパターンがありますから、パターンさえ押さえればどのような組み合わせでも対応できるようになりますよ。