単語を覚えるときにスペルと意味チェックで終わっているアナタは要注意!
英語学習者の皆さま、新出単語をどのように覚えていますか?
もしもスペルと意味だけ確認しているだけならば、危険すぎます❕❕
なぜなら、発音を間違ったまま覚えている可能性が高いからです。
発音を間違って覚えると後から修正するのに10倍以上苦労します。そんな要らぬ苦労をするくらいなら、最初から正しい発音を覚えた方が省エネだし、最初から通じる喜びを感じられて人生バラ色になりますよ。
それでは、発音を間違いようがない究極の覚え方をご一読ください。
時間が無い人のための正しい英単語の覚え方概要
1.【オンライン辞書Cambridge Dictionaryでネイティブ音声聴く+Repeating】x3回
2.音声と発音記号を音素(Phoneme)・音節(Syllable)・強勢(Stress)を照合
3.意味・品詞・例文を確認
4.『Yarn』 で映像と音声で容赦ない英語に触れる
5.覚えた単語を外国人講師との会話で積極的に使う
時間がある方はここから先の詳しい内容を読み進めてくださいね^^
【オンライン辞書でネイティブ音声聴く+Repeating】x3回
例えば allowという新出単語を覚えたい場合
スペルだけ見て我流で発音するのは絶対にやめましょう。最初に思い込みの発音が頭に入ってしまうと、後で修正するのが何倍も大変なので最初が肝心です。何はともあれ先ずはネイティブ音声を聴きましょう。
Cambridge Dictionaryでネイティブ音声を聴いて真似る
お勧めの辞書は、ネイティブ音声と発音記号が充実しているCambridge Dictonaryです。以下のリンクから allow のページに飛んでください。

US音声(スピーカーのアイコン)をクリックしてネイティブ音声を聴いてください。
※私のレッスンでは基本的にアメリカ英語を使います。
【ネイティブ音声聴く+Repeating】を3セット繰り返す
Repeatingとはネイティブ音声を1回聴いた後で、自分で発音する練習方法です。
この時に重要なのはスペルを見ないことです。
英語のスペルは発音と一致していないことが多いのでスペルを見ると「目」から入る情報に惑わされて正しい音が出せないことが多いです。だから「耳」からの入力→「口」へのダイレクトな出力を習慣づけていただきます。
最初から出来る必要はありません。リズム感も含めてネイティブ音声に近づける努力こそが大切なのです。会話は耳と口で行うものなので「耳」と「口」を使う学習方法に切り替える必要がありますね。「目」と「手」を一所懸命動かしても話せるようにはなりませんからね。
【今まで】「目」でスペルを見て→「手」で文字を書く
【今後】 「耳」でネイティブ発音を聴いて→「口」で聴いた音を再現する
耳から入った音声を、素直に口から出せましたか?
発音記号は音声の取扱説明書・・・発音記号を正しく解読しよう
/ /əˈlaʊ/ のように斜線に囲まれた記号が「発音記号」で、この中に口の形や、音節の数、強勢の位置などの重要情報が含まれています。これらの情報を正しく読み取れるようになることが発音改善の秘訣です。
ただし、最初から発音記号を見るのではなく、音声を聴いたあとに発音記号を確認しましょう。
語学習得の順番①音声を聴く②真似して発音③文字(スペル・発音記号)を守りましょう。
音素(Phoneme)とは
/əˈlaʊ/ に含まれる1つ1つの音はこれ以上分解することのできない音の最小単位です。これらを「音素」と呼びます。それぞれの音素を正しく発音できるまで口の形を定着させましょう。
音素 | 分類 | 有声/無声 | 口の開き | 音の作り方 |
/ə/ | 母音 | 有声 | 小指1本 | 口の形を作らずに脱力した声を出す曖昧な音 |
/l/ | 子音 | 有声 | 親指1本 | 舌先を上歯茎に付けた状態で声を出す。息は舌両側面から出る。 |
/aʊ/ | 母音 | 有声 | 大→中 | 指3本縦に開くアから緩い丸めのウに滑らかに「ア~ゥ」移行する音 |
音節(Syllable)とは
音節とは「音の塊」です。
例えば /əˈlaʊ/ には音の塊が2個あるので2音節です。
では、どのように音節を数えれば良いのでしょうか?
以下、発音記号に音の境界線であるピリオドのような「点」が見えないのですが、実は隠れているんですよ。強勢(アポストロフィのような記号)が付いている場所も音の境界線となるので、同じ場所にわざわざ「点」は打たないのです。
分かりやすくするために「強勢記号」を黒色→赤色に変更しました。
/əˈlaʊ/
更に分かりやすくするためにプラスで置き換えます。
/ə + laʊ/
音節が2つ有るのが分かりますね?
このような単語を「2音節語」又は two syllable word と呼びます。
強勢(Stress)とは
強勢とは、最も強く読む音節を指示するアポストロフィのような記号です。分かりやすくするためにその記号を赤色にしました。
/əˈlaʊ/
つまり、2つの音節のうち /laʊ/ を強く読みなさい、という指示です。
強勢が乗る音節は「強形」なので、もう一方の音節は「弱形」となります。
実はここが英語らしく読めるかどうかの大きな鍵となる箇所なので気を引き締めて理解してくださいね。
強形の読み方
●基準声量の3倍の音量(大きな声)
●明瞭に発音する
●音を間延びさせる
弱形の読み方
●基準声量の0.5倍の音量(小さな声で)
●曖昧に発音する
●音を収縮する
音素(Phoneme)・音節(Syllable)・強勢(Stress)の確認
音の構成を理解した上で発音練習をすれば衝撃的に改善します!
スペル | allow |
||
音声① |
|
||
強勢 | 弱 | 強 |
|
音節 | 第一音節 | 第二音節 |
|
音声② | |||
音素 | ə | l | aʊ |
音声③ |
音声①:allowを強勢つけて1語で発音(強形音節、弱形音節のリズム感を手を叩いて確認)
音声②:allowを音節毎に発音(1音節毎手を叩き、音が2つあることを確認)
音声③:allowを音素毎に発音(それぞれの音素を正しく発音できていることを確認)
1音節で1回手を叩く練習がリズム感を養う
allowを「アロウ」と発音してしまうケースを良く見受けますが、この場合①ア②ロ③ウとなります。つまり音節が3つある、ということです。
本来のallowは2音節ですから3音節だと数が合致していません。
これでは発音以前の問題で、音節の数が違うので通じません。発音というと、母音・子音を改善すれば良いのかな、と考えがちですが実はもっと奥が深いのです。単語を覚えるときは、音節と強勢も合わせて初めて正しい英単語を習得したことになるのです。
ここまでできたら初めて意味を確認しましょう
allowの意味
(…を)許す、(…の)入るのを許可する、(…の方向へ)許す、許す、させておく、可能にする
allowの例文
Allow me.
私がやりましょう。
※“Allow me.” には「許す」という語感がないので分かり難いかもしれません。このような場合はフレーズで覚えましょう。「ちょっとよろしいですか」「手をかしましょうか」「私がやりましょう」と自ら進んで手助けをしてあげるような場面で使います。
My mom doesn’t allow it.
私の母が許可しないわ。
『Yarn』 で映像と音声で容赦ない英語に触れる
英語学習者向けの音声は学習者に分かりやすいようゆっくりと明瞭に発音されていますが、実際の会話では速いし不明瞭な場合もあります。そのうえ、前後の単語との兼ね合いで音の連結(Linking)や脱落(Reduction)が起こり、本来の発音からかけ離れたように聴こえる事も良くあります。
このような音を聴きとるためにはどうすれば良いのでしょう? それこそ ultimate method (究極の方法)として様々な音声を聴いて慣れるしかありません(笑)
英語学習者向けのゆっくり明瞭な発音だけで練習していると、いつまで経っても生の英語は聴き取れません。そこで、登場するのがお助けマンの”Yarn”です。Yarnは海外ドラマや映画の台詞を場面ごとに検索できる検索エンジンです。早速、allow を含むセンテンスを検索して映像と音声で容赦ない英語を聴いてみましょう。
以下のリンクをクリックすると動画が自動的に3回リピートされますので ”allow”が聴き取れるかどうか確認してみましょう。
DeelpLで翻訳して仕上げる
Yarnで映像と音声を確認できたとしても、ここには残念ながら日本語訳がありません。
そこで登場するのが各種言語の翻訳ソフト”DeepL“です。
DeepLの翻訳精度はかなり高水準なので是非 英⇔日 翻訳にご活用くださいね。
Allow me.
私がやりましょう。
My mom doesn’t allow it.
私の母が許さないわ。
覚えた単語を外国人講師との会話で積極的に使う
ところで英語学習者の皆さん、何のために英単語を覚えるのでしょう? 受験の為、資格試験合格の為、様々な目的があるかと思いますが、もっと先のゴールがあるはずです。それは外国人と英語で会話すること、ですよね? 例えば海外旅行で困らない程度に使いたい、仕事でガッツリ使いたい、又は外国人の友人と言葉の壁がないレベルで自然に話したい等々。
私の一番の目的は「外国人の友人と言葉の壁がないレベルで自然に話したい」でした。そこに行きつくまでに海外展開している企業で勤めた結果「仕事でガッツリ使う」状況に身を置くことになったのです。以前は海外旅行にも良く行っていたので早い段階で「旅先で困らない英語」も身に付けることもできました。
様々な経験を経て英語が話せるようになりましたが、一番の薬は実際に外国人と話すことなのです。「英語が話せるようになったら話そう」と思っていたらいつまでも話せません。話せない段階からブロークンでいいから体当たりで話すことが大切なのです。海外に行かなくても、外国人の友人が身近に居なくても、Native Campならお手軽に、お手頃に英語を話せますよ!

でも文法も分からないし。。。と引っ込み思案になる気持ちも分かります。私もそうでしたから。でも実は、単語が通じたらなんとかなるものなのです。ビギナー時代の頼みの綱は「単語」なんです!! だからこそ、単語レべルの発音が通じる英語の「鍵」となります。もし単語レベルで通じなければそれこそお手上げ状態になってしまいますからね(;’∀’)
とはいえ一人で勉強しても発音が正しいかどうか客観的に判断ができないと不安になるかもしれませんよね。そのようなときはお気軽にエレナにご連絡ください! 正しい音が出せるまで、1つ1つの音素の口の形を丁寧に指導させていただきますので「忘れる方が難しい究極の単語の覚え方講座」でご予約お待ちしております。
忘れる方が難しい究極の単語の覚え方講座
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