本レッスンは「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ&プレゼン」を教材に発音矯正レッスンをしています。
この記事を書いてくださった受講生様のプロフィール
イニシャル | SEさん |
性別 | 女性 |
年代 | 50代 |
職業 | ナレーター |
もっと詳しいプロフィール | 記事下をご覧ください |
発音の基本を習得したので応用の領域に踏み込むことができました
教材:「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ&プレゼン」
今回まず教材「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ&プレゼン」
P26「Now, this is a quantum leap, because it’s your for most people, it’s their entire music library」の隣接する単語間の音声変化を書き出しが課題でしたのでElena先生とそれを確認しました。
そこでit’s yourは「子音+子音」ですが、連結 /j/が半母音なので母音的な扱いとなり/tsj/になることを説明していただき、音声も連結されているのがわかりました。
更にIPA Chartを使い、母音(=声)がしっかり出てる、子音(=吐く息がせき止められる)、一方/j/,/w/,/r/は子音だけれど声がしっかり出るタイプなので半母音扱いになることを解説してくださいました。
他の音声変化も確認できたところで、この課題文の音声認識ををしました。100%文字化はできたのですが、entireの/ˈtaɪr/の部分についてアドバイスがありました。音節の頭&強母音の直前の/t/は有気音になるため、吐く息をもっと強く意識しなければならないとのことでした。
「有気音とは吐く息が強い音」「無気音=吐く息が弱い音」であり、英語の有気音は条件付きの/p/ /t/ /k/だと教わりました。
日本語に有気音が無いけど、わざわざ強調するときに無意識に使っていることも例をだしてわかりやすく説明してくださいました。
また同じ/t/でも出現する場所によって吐く息の強さが違うことにも納得できました。
ネイティブ音声を聴き直すと、entire music libraryという箇所は、強いだけでなくゆっくりと発音されているので話者が特に強調したいという意図が汲み取れました。
入魂を意識し3回目とも100%音声の文字化ができたので、この課題文は卒業出来ました。
このように特に相手に伝えたい箇所は、声のトーンや吐く息の強さを変化させることで心理状況を表現していることを知ると、細部まで音を真似るだけでなく話者の心理状況に成りきって発音することの大切さがわかりました。
SEさん
いつもレッスン受講と、感想文のご提出有難うございます。
音素レベル(母音や子音)から受講を開始していただき、コツコツと連結・脱落・同化などの音声変化もマスターし、今では声や息の強さをコントロールすることで心理状況を相手に伝える技術まで習得しようと努力をしていただいており、その熱意と努力にいつも頭が下がります。
最初のうちは全ての発音が上手くいかないので、細部に目を向けることができないものですが、習得済の音声が増えれば増えるほど、上級レベルの領域に踏み込むことができるようになります。
語頭は強く、語末は弱く、というのが基本ですが更に応用ができるようになっていただきたく応援しています✨
応用の先に英語の本当の面白さがあるのだと学びました
その次の課題文「This is huge. The coolest thing about iPod is that whole …y …your entire music library fits in your pocket」の音声認識は100%文字化できました。
ですが、をElena先生から更に細部のアドバイス受けてネイティブ音声を聴き直してみると、以下の点に気付くことができました。
①wholeの/h/は吐く息が強い!
②fitsの前で切り、強調するためにfitsを独立させている
③coolestの語頭の/k/=有気音なので特別吐く息が強い/k/
次回までの宿題は「二語間の音声変化を分析すること」なので上記の点にも注意を払いながら取り組みたいと思います。
最後に冒頭から最後までの音読してみたところ、qualityとpopularの語中の明るいLでは舌が上歯茎にグッとくっついていない感じがしたとのご指摘を受けたので、そこを含め全体の練習にも取り組みます。
今日もありがとうございました。
SEさんは既に初歩的なレベルから脱却し、「英語の音声を自由自在に操って微妙な心理状況を相手に伝える」という上級の領域に踏み込まれています。
これからリスニングする時には声量の大小・吐く息の強弱・母音の長短に耳を傾けてみてください。英語ネイティブの微妙な心理状況を読み取れるようになったら、更に英語が面白くなりますよ。
そして、実は英語学習が面白くなるのはここから先なんですよね😊
いつも言っていることですが、発音改善だけで英会話ができるようにはなりません。発音はあくまでも土台です。
語彙を増やし、文法に磨きをかけ、外国人との英会話レッスンもできるだけ沢山取り組んでください。
ある日突然「あれ?私、自然に英語が話せているのでは?」と感じる瞬間が訪れますから楽しみにしていてください。
Good luck✨
本レッスンで使った教材は「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ&プレゼン」です。
生声CDと英語のスクリプトと対訳もついているので英語を学ぶ教材としてオススメです!
20年前より参加している映画祭イベントでは毎年海外からゲストを迎え、話す機会がありつつ英会話力の未熟さを痛感。数々の英語教材を購入してみるも向上は感じられずに停滞。そんな中2015年ドーハで開催された映画祭サミットに日本代表として参加でき、やはりもっと自由に交流を楽しみたい!と意欲が再燃。そのころにはオンラインでの英会話スクールが色々出始めていて外国人講師との生きた会話や毎日英語を口にする重要性を体感。そして次に韓国の映画祭では審査員として参加するも自分の発音に確信がなく、「正しい発音」を習得したいと思っていたタイミングで出逢ったのがElena先生の発音矯正(2019,1~)です。その時も今も変わらぬ目標は、また海外の映画祭に参加してみたいですし、英語を使って色んな方との交流を深めていきたい!です。