教材「Steve Jobs」で発音矯正 /tr/で同化を学びました

    この記事を書いてくださった受講生様のプロフィール

    イニシャルSEさん
    性別女性
    年代50代
    職業ナレーター
    もっと詳しいプロフィール記事下をご覧ください

    本レッスンは「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ&プレゼン」を教材に発音矯正レッスンをしています。

    目次

    ネイティブ音声を聴きこむと普段気にもしない部分が聴こえるようになりました

    SEさん

    Elena先生、

    今日の受講感想文を以下の通りご確認ください。
    ———————————————————————————————

    今回のレッスンでは先ず、Elena先生が教材「CNNが振り返るジョブズの功績」P.16の音源を速度調整出来るようにと、カッコいい映像を加えYouTubeにアップしてくだったので、それを元に課題「原音の聴きこみ」をした感想を報告しました。


    気付き①「文字化されていないFillerが数カ所あった」ことに関して、
    Elena先生より、台本無しのインタビューなどではネイティブであっても「どもる」し、同じ単語を繰り返すのもfillerのようなものだ、との解説があり、これも1つの学びとして納得出来ました。


    気付き②「この話者も「I mean」のmeanがほぼ聞こえなかった」ことにおいては、通常の使い方の場合は弱形ですが、話者が強調したい場合は強形で発音することもあるとの説明がありました。


    そして前回練習したセンテンスを見直したところ、一度目は「would」が抜けてしまいました。 2度目以降は3回連続音声認識されたものの、「would」を意識するあまり「you would」の単語間で声が切れていたとのご指摘を受けました。 


    講師Elena

    SEさん いつも受講有難うございます!

    とても貴重な気づきを2点挙げていただきました。

    どもった箇所が文字化されていないなんて、普通はスルーするような部分ですが、何度もじっくりと聴きこむことで気が付くことができましたね😊


    文字と音声を照合する作業を常日頃からしていただいていますので、英語のリズム感やイントネーションにはかなり慣れてきたかと思います。細かい気付きも含めて自分のモノにしていきましょう。


    外国人と英会話をしているときに、「え~と」「あの~」「その~」というfillerを日本語で言うのではなく、ネイティブが日常会話で使っているfillerを徹底的に真似してみましょう。


    私が中学生の頃、今は亡きイギリス人歌手George Michaelの大ファンでした。 インタビュー映像の中のGeorgeが、Um  /əm/ というfillerを良く使っていたのが印象に残り、私も使ってみようと独り言英語で Um という練習していました。


    それが功を奏したのか、昔、とつたない英語で外国人と会話する時にでさえ、自然に Um という事ができたため、「あの~」「その~」「え~と」というfillerはあまり使わずに済みました。


    英語ネイティブだからといって、練習もせずにインタビューなど本番でスラスラ話せる人は滅多に居ないと思います。皆さん何かしらのfillerを使っているので、これからはそういう部分にも耳を傾けてみてください。


    人によって使うfillerが異なることにもだんだんと気付きますし、話し方の癖も含めてよ~く聴いてみてください。そのような細部に気付けるようになると英語が更に楽しくなりますよ!

    /tr/で同化を学びました

    SEさん

    次の一文「Like you would send out the trailers for a movie」では「trailers」の/tr/が子音クラスタ=高回転である故「同化」されtraiの部分は「ちゅれぃ」に近い音で捉えれば良いと学びました。


    そこで他にも「同化」されている単語を提示してくださり、辞書でも音声を聴き比べたので理解が深まりました。


    また「for a」では連結時、弱く短く「ふぁら」のようなイメージを持つようアドバイスを受け、このような上級レベルの配慮が瞬時に出来るようになりたいと思いました。


    更に、文中の「would」は機能語なので弱形 /wəd/で発音することを確認するも、今度は語末の/d/まで弱くなり過ぎて、wasやwereとされてしまっていたため、息を吐かず/d/の口の形で喉の奥で「うっ」と詰まるような音を出すようアドバイスを受けました。 


    次回に向けて練習に励みます。
    今日もありがとうございました。

    講師Elena

    trailerの発音記号は本来 /ˈtreɪ.lɚ/ですが、同化後は/ˈtʃreɪ.lɚ/のように、/t/ → /tʃ/ という変化が起こります。


    同化が起こった音声はCambridge DictionaryよりもMerriam Websterの方が良く分かります。念のため、Merriam Websterのリンクを貼っておきますね。

    https://www.merriam-webster.com/dictionary/trailer


    以下の単語も/tr/の部分の音声を確認してみると、同化しているのが良く分かりましたね?


    スペル  簡略表記  精密表記   近い音
    trend   /trend/  [tʃrend]  ちゅれんd
    tree   /triː/    [tʃriː]    ちゅりぃ
    trouble /ˈtrʌb.əl/ [ˈtʃrʌb.əl]  ちゅらぼぉ


    同化が起こる理由は「その方が発音し易いから」という単純なものですが、私たちにとっては一大事ですよね? 何故ならば同化した部分の発音記号は通常の辞書には記載されていないからです。


    一般の辞書には簡略表記と言って斜線に囲まれた/trend/のような表し方となっています。同化後の発音記号は精密表記といって[tʃrend]のように角括弧 [ ] で示されます。


    精密表記こそ音声に忠実な発音記号なのですが、覚えることが多すぎるため、一般の学習者向けには簡略表記が使われているそうです。


    それでは I’m looking forward to seeing you in our next lesson(^▽^)/

    受講生SEさんの詳しいプロフィール

    20年前より参加している映画祭イベントでは毎年海外からゲストを迎え、話す機会がありつつ英会話力の未熟さを痛感。数々の英語教材を購入してみるも向上は感じられずに停滞。そんな中2015年ドーハで開催された映画祭サミットに日本代表として参加でき、やはりもっと自由に交流を楽しみたい!と意欲が再燃。そのころにはオンラインでの英会話スクールが色々出始めていて外国人講師との生きた会話や毎日英語を口にする重要性を体感。そして次に韓国の映画祭では審査員として参加するも自分の発音に確信がなく、「正しい発音」を習得したいと思っていたタイミングで出逢ったのがElena先生の発音矯正(2019,1~)です。その時も今も変わらぬ目標は、また海外の映画祭に参加してみたいですし、英語を使って色んな方との交流を深めていきたい!です。

    本レッスンは「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ&プレゼン」を教材に発音矯正レッスンをしています。

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