弱音節末で、次に子音が続くときの/g/は解放が省略される「閉鎖の/g/」

    この記事を書いてくださった受講生様のプロフィール

    イニシャルSEさん
    性別女性
    年代50代
    職業ナレーター
    もっと詳しいプロフィール記事下をご覧ください
    目次

    発音記号で指示されている通りの口の形を作ると狙った音が出せると学びました

    SEさん

    今回のレッスンはP14上段半分の音声認識で3回OK出来るか?
    の確認から始まりました。


    最初の音読を終え、Elena先生から「resignation」
    4音節/ˌrεz – ɪɡ -ˈneɪ – ʃən/において、音節末尾にあるgは真面目に発音し過ぎないよう、吐く息・声の弱さの加減をアドバイス頂きました。


    このような法則は自分でなかなか見出せないのでいつも本当に勉強になります。


    そして「And here are a」の箇所も繋げようとしたところheroと音声認識されてしまったことを相談したところ、それは口が丸まっていたことが考えられると発音記号と照らし合わせご指摘を受け、横の口へと意識を変えたところ、繋げても正しく音声認識されました。

    講師Elena

    SEさん いつも受講有難うございます!

    P.14の上段の音声認識お疲れ様でした。ほぼ認識されているので十分立派な結果ですが、数か所改善ポイントを押さえておきましょう。

    resignation  /ˌrεz.ɪɡˈneɪ.ʃən/ の /ɪɡ/は、音節末の子音/g/ですから、自分だけに聴こえるレベルで発音すれば良いんです^^ 
    逆に、together  /təˈɡεð.ər/など、強音節頭の/g/であれば声量大きく吐く息も強くしてくださいね。

    同じ/g/でも、音節の出現する場所によって声量や呼気(吐く息)の強さが異なるという事を知らないと、いつも強い/g/を発音することになってしまいますよね? 

    もちろん、それでも通じますが、本来弱い/g/を強く発音すると違和感が生じるんです。流暢性を高めたい場合は、この違和感も取り除く方が良いです。そうすると、自分自身もスラスラ話せて気持ちが良いし、相手も自然な英語が耳に入るので一石二鳥です✨ 

    here are a の部分は連結が2連続するので難易度高めでしたよね。

    原文  /hɪr/ /ər/ /ə/ 
    連結後 /hɪ/ /rə/ /rə/ 

    このように、音節末の子音/r/が次の音節の頭に移動し、母音と連結するので「連結後」の発音記号をベースに発音して貰うと分かりやすいかと思います。

    /ə/の口は「基本形」なのに、hero /ˈhɪr.oʊ/と認識されたということは、/oʊ/の部分で口を丸めていた証拠ですね。

    /hɪ/(横) /rə/ (横)/rə/(横)のように「横」の口で発音していただくと here are a と文字化されましたね^^ 発音記号は口に対する指示書ですから、指示されていない口の形を作ると別の音が出てしまうんです。


    当たり前のように聴こえるかもしれませんが、とても重要な事なので覚えておいてください。「発音記号で指示された音を出し、指示されていない音は出さない」という基本姿勢を貫くことにより、必ず狙った発音ができるようになりますよ♪

    文を「正しく」反復練習→外国人と会話で使う、が究極の上達サイクル

    SEさん

    2回目のトライでは「His resignation」の間にaが入ってしまったので、子音と子音の繋げ方も気を付けなければならないと思いました。


    また「throughout」は平坦になってしまっていたので、強勢の位置を確認しメリハリある読み方に修正出来ました。


    ここまで出来るようになった達成感を感じるとともに、どれだけ練習を重ねなければならないのか痛感しました。


    次の1文では広い母音/ɑ/と/a/の違いを明確にするために、母音チャートとMRI画像で口の開け方・舌の位置の違いを確認しました。


    そして/ɑ/を含む単語「hard」「Jobs」「economy」は口の奥をしっかり開け、そこに共鳴ポイントを置くことで、より深みのある声になることがわかりました。


    その他「really」では3音節/ˈriː – ə – li/あるべき音が滑っているとの注意点を受けました。 


    Elena先生が「いかに練習時にやっておくかで、実際の会話に役立てられる」とおっしゃっていたのが印象深かったです。今年1年も実り多きレッスンありがとうございました。


    また来年もよろしくお願いいたします!

    講師Elena

    母音チャート・子音チャートの読み方を理解し、MRI映像と照合すれば殆どの音素は自力で解決に導くことができると思います。最初から自力では無理なことも、レッスンを通して着実に身につきますからご安心くださいね。


    /ɑ/と/a/の違いが分かったら、それで終わるのではなく/ɑ/を含む単語を教材の中で探し、「hard」「Jobs」「economy」の音声認識をしたり、
    /a/についても同様の取り組みをしていただきたいと思います。


    手抜きをするとその分、身に付きません。


    私のレッスンでは発音矯正に必要な知識を身に付けていただき、自力で欲しい情報に辿り着くことができるようなトレーニングもさせていただいております。


    後は「正しく」繰り返すことこそが上達の近道なのだと理解し1センテンス100回以上できるまで練習をし、暗唱レベルで身に付いたらオンライン英会話の外国人講師との会話で使ってみてください。


    レッスンでできることがゴールではなく、外国人との英会話で「使えること」がゴールだということを念頭に置いてコツコツと練習に励んでくださいね♪

    受講生SEさんの詳しいプロフィール

    20年前より参加している映画祭イベントでは毎年海外からゲストを迎え、話す機会がありつつ英会話力の未熟さを痛感。数々の英語教材を購入してみるも向上は感じられずに停滞。そんな中2015年ドーハで開催された映画祭サミットに日本代表として参加でき、やはりもっと自由に交流を楽しみたい!と意欲が再燃。そのころにはオンラインでの英会話スクールが色々出始めていて外国人講師との生きた会話や毎日英語を口にする重要性を体感。そして次に韓国の映画祭では審査員として参加するも自分の発音に確信がなく、「正しい発音」を習得したいと思っていたタイミングで出逢ったのがElena先生の発音矯正(2019,1~)です。その時も今も変わらぬ目標は、また海外の映画祭に参加してみたいですし、英語を使って色んな方との交流を深めていきたい!です。

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