破裂音は強い呼気が大切
前回ついに母音を卒業し、今回から子音に入りました。
そして、先ずは学んだのは破裂音の /p/ でした。
破裂音は/p/ /b/ /t/ /d/ /k/ /g/の6種類です。
更に/t/の場合、有気音の/t/を基本とした場合、それ以外の5種類を以下に挙げます。
- 音節末の閉鎖の[t]
- /s/の後に来る無気音の[t]
- Flap [t]
- Glottal [t]
- 消える [t]
バラエティに富んでいますね。
また、破裂音には同じ口の形で、有声音か無声音の違いあるペアがあります。
- 無声音/p/ と 有声音/b/
- 無声音/t/ と 有声音/d/
- 無声音/k/ と 有声音/g/
今日の音素Pはカタカナのパじゃありません。
息だけでパッに近い音を出すのですが、最終的な口の形は/ə/曖昧母音(基本形の口の形)になります。
日本語の6倍、腹筋使って強く息を吐く必要があります。
そうでないと/f/や/b/など、違う音素として認識されてしまいます。
意外と難しかったPen /pεn/
今日は”pen” /pεn/の音声認識をしました。
できるつもりで音声認識をしたら全く認識されず、結果はこんな感じです。↓
“penny fan Pam Ben pening”
どれも全然違う! というわけで先生に分析していただきました。
”fan”、“Ben”→ 語頭の/p/は有気音なので呼気を日本語のパ行の6倍にする必要があるのに足りていない
“Pam”→ /P/ の息を吐くときに口を縦に開きすぎて/æ/と認識されたので、もう少し口を横にすると/ε/が出る
それ以外の“Penny”はどうして出てしまったんだろう?
なんと、原因は語末の/n/でした。私はその部分を強く言いすぎてしまっていたようです。
語末の音は原則、[短く+小声(有声音の場合)+呼気弱く] がポイントだそうです。
また、/n/は鼻から出す音です。
口からの呼気を閉鎖するために、舌先で歯茎を閉鎖しますが口は軽く開けた状態を維持します。
舌先を上の歯茎にはじくようにして音を出す時に勢い余って舌を離したことで強いヌの音になり、”penny”と認識されたようです。 以上を踏まえて、再挑戦しました。すると…“pening”になりました。どうしてだろう。先生によると、もしかして無意識に日本語の「ん」を挟んでいるのかもしれない、とのことでした。日本語の「ん」は英語の”ng”に該当する場合もありますからそれが原因なのかもしれません。
そこで、今回は/ε/から「ん」を挟まず/n/に直行するように意識して発音しました。すると、
“pen pen pen pen pen” 無事認識されました! ここまでの道のり長かった…。
余計な音を挟まない!
今日は”pen” /pεn/という簡単だと思っていた単語に手こずりましたが、いろいろと試行錯誤の末、音を正しく文字化することができました。様々な角度から原因を分析することで、自分の癖が見えてきてとても興味深かったです。
上記の語末の/n/で痛感したことは、とにかく余計な音を挟まない努力をすることです。
同じように、下記の単語も「ん」を挟まないように注意が必要ですね。
- son /sʌn/ ・・・ /ʌ/ → 「ん」を挟まず /n/ に直行
- one /wʌn/ ・・・ /ʌ/ → 「ん」を挟まず /n/ に直行
だんだんと自分の癖と改善ポイントが見えてきた気がします。
次回もよろしくお願いいたします!