TEDを用いた発音レッスン
前々回より、通常の音節・強勢・音素を学ぶBasic Courseレッスンに加えて、TED動画がメニューに加わりました。
題材は、日本でも話題になった映画、「食べて、祈って、恋をして」の著者Elizabeth Gilbertさんのプレゼンテーション動画です。
https://www.ted.com/talks/elizabeth_gilbert_success_failure_and_the_drive_to_keep_creating?language=ja
成功と失敗、創造を続けることについて語られており、内容的にもとても興味深いです。
やり方としては以下の通りです。
標準速度で短く区切りながら聞いた音をディクテーション(聞き直しは3回まで!)と答え合わせ。
原文に意味の塊でスラッシュ入れて頭から直訳(返り読みナシ)し、和訳の字幕と照合。
音読して音声認識した結果を原文と照合。
…この後もいろいろやることがありそうですが、今回はここまで教えていただきました。
元々ディクテーションをやっていたことはあるものの、漫然と聞こえたものを書き写すだけで、ここまで細かいステップを踏んだことはなかったです。
しかもいろんな動画に広く浅く手をだしていたため、あまり効果を実感できずじまいでした。
今回のように、一つのものをじっくりやりこむことで聴く力、書く力、スピーキング力、内容理解など総合的な英語力が上がりそうです。
単語のまとまりでの音(Chunk)が大事
下記のスクリプトを読み上げて音声認識されるか試してみたところ、意外にも結構認識されました。
So, a few years ago / I was at JFK Airport,/ about to get on a flight,/
しかしながら一つ一つの単語は比較的発音できていても、文章になると単語と単語のつながりが不自然で流暢さというところではできていませんでした。音を一つ一つ正確にだすだけでは英語らしい話し方はできません。
連結・脱落・同化・Flappingは至る個所で起こります
ここで学んだのが「音の脱落」と「音のつながり」です。以下、先生からいただいた英語らしく読むためのアドバイスです。
【get on a flight】
ここでのget on はまず、tとoが連結してge-tonとなります。
さらにtが軽く緩く発音されて(フラップTと言います。)最終的にge-don(ゲラン みたいに聞こえます。)waterが「ワラ」っぽく聞こえるのもフラップTですね。
【about to】
このabout to のように、破裂音(pbtdkg)が連続するときはいちいち一個一個発音するのが言いにくいので、前の破裂音が脱落します。ここではabout のtの気配を消して”abouto”となります。(完全に無くなるわけではありません。「ストップT」といって、Tがあるんだけと言う直前で止める、みたいな感じになります。)ここでもさらにtがフラップTに変化し”aboudo”となります。
【on a】
ここは連結して”o-na”です。
【JFK】
JFKもジェイ、エフ、ケーじゃなくてつなげて言うようにします。
簡単な短い分なのに、こんなに英語らしく読むためのコツが詰まっているなんて驚きです。最終的には完全な耳コピをすることが目標です。先生曰く、以上のアドバイスはあくまで一般的な英語の読み方で、実際の喋り方は人それぞれ個性があり、必ずしも適用されるとは限らないとのことです。この動画ではよく聞くとabout のtを結構ちゃんと発音していたりします。それぞれの話し方の癖についての考察も基本を知らないとできないので、興味深いです。
レッスン動画を視聴することで自身の癖を客観的に確認し改善できます
自分のレッスンビデオを見てコース受講の特典の一つとして、自分のレッスンの様子を録画したビデオを後で視聴できます。自分はRが無い箇所で”R”の音を入れてしまう癖があるため、普段から気を付けているつもりだったのですが、ビデオを見るとやっぱりRの音が入りまくっていました…。
「英語っぽく話すにはRの音が大事!」という思い込みがあるのでしょうか。
いつからか舌が常に浮いていて何を喋っていてもR音が入るようになってしまいました。客観的に改善点を見つけることができるので自分の姿を改めてビデで見ることはとても有効だと思いました。このように普段のレッスンを受けるだけでなく、
復習をすることでより理解が深まると思います。
コース期間6か月、頑張って走り抜けます!