BASIC COURSE 受講感想・・・摩擦音/θ/ を学ぶ (受講日2022年6月18日)

    この記事を書いてくださった受講生様のプロフィール

    イニシャルMIさん
    性別女性
    年代30代
    職業会社員
    TOEIC・英検などのスコアTOEIC930
    もっと詳しいプロフィール記事下をご覧ください
    目次

    摩擦音 th/θ/ を学ぶ

    今日は摩擦音/θ/を習いました。この音は基本「舌を上と下の歯に軽く挟む」と多くの人が認識していると思います。今回新たに知ったポイントは以下の3点です。

    • 歯に舌を軽く接触させる
    • 息を柔らかく押し出す 
    • 毎回真面目に舌を挟まなくていい


    摩擦音/θ/は「継続する音」なので、舌と歯を強く接触させてしまうと吐く息がせき止められ、息を吐き続けられない閉鎖音的な音となってしまいます。この定義の通りに発音しないと口の形をきちんとつくっていても、息の吐き具合で閉鎖音と勘違いされてしまい、別の単語として認識されてしまうとのことでした。

    /θ/が発音し難いのは舌が短いせいではないことが分かりました!

    また、速く話すときは毎回舌を上下の歯に挟む必要はありません。速く/θ/を発音するときは舌の動きが追い付かないので、その場合は舌を軽く上前歯の裏に接触させて息を柔らかく出せば/θ/が発音できるそうです。

    アメリカ留学中「日本人は他の人種よりも舌が短いから英語の発音(特に/θ/)ができない」と日本人生徒の間でまことしやかに噂されていました。また、アメリカ在住歴の長い美容師さんから「日本人の短い舌じゃ英語の発音は難しいですよ。」と言われたのを思い出しました。でもアメリカで育った日系人は完璧に英語を発音できますよね…。なので長い間ずっと/θ/が言いにくい原因はなぜなのか、謎でした。

    しかし「ゆっくり発音するときはベロを少し出す、速く発音するときは軽く上前歯の裏に軽く接触させる。歯先や歯の裏は平ではないので軽く接触させてもわずかに残った隙間から息を出す」という方法を知ってから、/θ/の音を難しく感じるのは、日本人の舌が英語話者より短いからじゃない、律儀に舌を毎回挟んでいるから発音し難いんだ、ということがわかりました。

    「ダーリンは外国人」で/θ/の発音方法を知る

    そういえば、アメリカ留学するよりもはるか昔に読んだ「ダーリンは外国人」という漫画の、とあるエピソードを思い出しました。そこでは、著者がご主人の/θ/の口を観察したところ、毎回舌を挟んでないのに衝撃を受けるという話が載っていました。当時はさらっと読み流してしまいましたが今思うと納得です。

    ネイティブでも発音できない英語の音がある!


    ネイティブの赤ちゃんは歯が生えていないので、唇と歯で作る音(/θ//f/や/v/)は出せないそうです。そしてネイティブの子供でも無声音(/p/ /t/ /k/ /f/ /θ/など)の概念が理解し難いので、有声音的に発音してしまうのを矯正するケースや、/r/ができない子供は、舌先が天井に接触しないような練習しなければならないそうです。また、歯を失ったご老人も、歯を使う種類の音が発音できないそうです。こういうことを知ると、日本人だから発音ができない、というわけではないということがわかりました。

    thought /θɑːt/・・・長母音/ɑː/を/ou/と発音する癖を改善しました

    次にthoughtで発音練習しました。自分でも気づいていましたが「thought /θɑːt/を/ou/で発音している時がある」とご指摘を受けました。音声認識の結果、salt /sɑːlt/と文字化されました。ここで口の開きが狭い/l/が出ているということは、長母音 /ɑː/を発音中に口を動かしてしまっている可能性を指摘されました。

    長母音を発音中は「口の形を固定する」がポイント

    そういえば、長母音/ɑː/を含むfather /ˈfɑː.ðɚ/という単語が、かつてネイティブ講師に通じなかったことがありました。思い返せば長母音/ɑː/を発音中に口を動かしてしまったからではないかと感じました。そして強勢も大切なポイントです。正しい発音には次の通り気を付けるべき重要な箇所の優先順位があります。

    1.音節の数
    2.強音節の母音
    3.強音節の母音の前の子音 


    アメリカ留学中に現地の先生と世間話をしていた際、強い悲しみやショックを表す表現 “I’m devastated.”を使ったら、通じなかったことがありました。何を言いたかったかたどたどしい英語で説明したところ、「あー /ˈdev.ə.steɪ.t̬ɪd/ ね。第一音節の/ˈdev/に強勢を乗せて発音しなきゃ分からないよ」と、言い直されたのを覚えています。このような経験を振り返ると、通じなかったのは音素よりも強勢の位置の問題の方が大きかったのではないかとこのレッスンを受けてから思いました。

    ネイティブに理解されない原因はまず、強音節の位置が正しくないことが考えられます。強勢が乗る強音節は長めに大きい声で自分が思う以上に力を込める一方、強勢が乗らない弱音節はフワっと力を抜く必要があります。

    理解が深まると発音時の不安がなくなります


    今日も音素を学び、単語練習することにより音の出し方の理解を深めました。「知識+アウトプット+振り返り」でより発音の定着ができるようになると思います。理解が深まると発音時の不安がなくなってきます。毎回とても面白いです!次回もよろしくお願いいたします。

    受講生MIさんの詳しいプロフィール

    中小企業の経理部員。幼少の頃よりテレビ・映画を通じアメリカに強い憧れを抱くが留学に踏み切れず、やりたいこともないまま大学卒業後は会社員・フリーターなど職を転々とする。30歳を目前にこのまま人生を後悔したくない、と思い、サンフランシスコ留学に踏み切る。英語が通じず毎日泣きながらもなんとか大学院で会計修士号を取得。帰国後も継続して英語を学んでいるものの、いまだに自身のカタカナ英語に自信が持てず、発音改善コースに申し込むことを決意。夢は、職場で流暢な英語でプレゼンをすることと、もう一度サンフランシスコを訪れてネイティブと楽しく会話をすること。

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