Basic Course ・・・英語の音は聴きとれるし文字化もできるけれど、意味理解に結び付かないという長年の謎が解明できました!

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    英語で会話するために発音・単語・文法の他に大切なこと


     前回に引き続き、今回も英語学習で大切なことを教えていただきました。それは、歴史、宗教、地理、政治、戦争 などその国の背景を知ることです。一見、語学学習と関係なさそうに見えますが、背景を理解することで英語の習熟度がぐんと上がるそうです。


     なぜそのような話になったかというと、私は長年「言葉自体の聞き取りはできるのに内容が理解できないことがある。」という謎の現象に悩まされていました。(知らない単語や言い回しを使っているとかではなく、本当に自分の知っている言葉なのに内容が入ってこないんです。)アメリカ留学中は同じ日本人のクラスメイトに相談したり、帰国してからもネットで同じような悩みを持つ人がいないか探してみましたが、答えは見つかりませんでした。

    結局は自分の英語力不足の問題なのかな、と感じ、ますますリスニングやリーディングを頑張りましたが状態は変わらずじまいでした。思い切って先生に相談してみたところ、なんと!かつて同じ悩みをお持ちだったとのことでした。誰に相談しても「英語力の問題」で一笑されていたので、同じ経験を持ち、乗り越えられた方がいらっしゃってとても嬉しかったです。


    語学と歴史・文化etc の結びつき


     先生は歴史を学ばれてからある時ふと理解できるようになったそうです。というのも、人のものの考え方はその土地の文化に影響しており、言葉に反映されるからです。文化的背景を知らなければ、なぜなぜ今こういう言い回しをしているのか理解できず、脳が混乱するのかもしれません。歴史を勉強すると本当に物事が違って見えてくるそうです。


    例えば、”The die is cast.” 賽は投げられた。
    「運命に向かってことは進み始めたので、もはや引き返すことはできない、行くしかないのだ」というローマ時代のカエサルが元老院のポンペイウスに背いてルビコン川を渡る時に言ったと言われる有名な言葉です。英語には、カエサルにちなんだ言い回しがちょいちょい出てくるそうです。知らないと「あれ?」ってなりますね。


    また、イギリスには”Bath”という街があるそうです。なぜお風呂という地名がついているのかというと、かつてこの地はお風呂文化のあるローマ人に支配されていて、温泉施設が作られていたからだそうです。地名一つでもそこにはストーリーがあるんですね。”Bath”という文字が立体的に見えてきます。


    それと、今日の反省ですが「ウーマンリブ」を恥ずかしながらwoman live だと思っていました。女性の解放だから、women’s lib; woman liberationですね。カタカナの字面だけで何があったかよく知らないでいるとこのような勘違いも起きますね。

    英語で会話する相手との共有認識を増やすこと


    日本人にとっては東京や京都など、主要な都市の名前は言われてピンとくるし、どこに位置するのかもわかります。日本の歴史もだいたいいつの時代に何が起こったかはわかるし、有名な芸能人の名前を言われれば詳しくなくてもうっすらわかります。日本人同士ならば言葉が少なくてもツーカーで理解できることもまあまあありますね。それと同じで、英語圏にも当たり前ですが都市があるし有名人がいるし、培われた文化があります。英語はイギリス~ヨーロッパ~世界の歴史の変遷と共にあり、思いを馳せるとネイティブの考え方も見えてくるのではないかと思います。英語を立体的に捉えられるようになると英語力の向上につながるのでなないか、と感じました。(実際先生が証明してくださっています!)英語のもっと深いところまで知りたくなりました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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