/ə/ は七変化
曖昧母音という名の通り、/ə/ はどんな音にも聴こえます。
日本語の母音はア・イ・ウ・エ・オの5種類しかないので、必ずどれかに当てはめてしまいます。
日本人同士で「カタカナ」として話しをする場合はそれで良いのですが、外国人と話しをする場合は /ə/ で発音するように心掛けましょう。
英語の母音のうち、30%は /ə/ というくらい使用頻度が多い上に、聴きとれない音の代表格でもあります。
つまり、/ə/を早いうちに身に付けることでその後の学習がかなり楽になる、ということなんです!
/ə/ を習得すれば、英語らしいリズム感で話せるようにもなりますよ!
それではどんな音が /ə/ に該当するか一つずつ、見ていきましょう。
アバウトの「ア」
アバウトの「ア」ですが発音記号は /əˈbaʊt/ ですからやる気のない「ア」で発音すると アバゥt のような感じになります。
ミシンの「イ」
ところで、ミシンて machine って書くとご存じでしたか?
そうなんです、機械という意味の machine と同じ単語なんです。
現代の日本人はこれをミシンと読む人は誰も居ないと思いますが、昔の人は/məˈʃiːn/ の /ə/ を「ミ」と認識していたんですよね?
昔の人:ミシン
現代人:マシーン
この違いは大きいと思いますが、どう思いますか?
アメリカン の「ア」と「カ」
American は、その昔 メリケンと発音されていました。
小麦粉をメリケン粉とも言いますよね? つまり、Americaの粉という意味です。どうしてアメリカンがメリケンと発音されていたかというと先ずAmerican の発音記号すれば謎が解けます。
/əˈmer.ɪ.kən/
語頭の /ə/は弱い音なので、そもそもあまり聴こえないんです。だから、昔の日本人は /ə/の部分に音が無いと感じていたんですね!
そして、 /kən/は「ケン」に置き換えているので、ここでは /ə/ を 「エ」で置き換えているということになります。
消える /ə/と「エ」に置き換えられた/ə/。
同じ/ə/なのに「ア」「イ」「エ」「消える」等々、他にも「ウ」「オ」のパターンもあります。
曖昧母音はその曖昧さゆえに、アイウエオのどの音にでも成り得るのですが、アイウエオのどれでもありません。
小指1本分程度開き、舌を動かさず、リラックスして単に声を出すと曖昧母音になりますので手鏡で口元をチェックしながら練習してみてくださいね。
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