But ten years later, when we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me.
私のレッスンでは意味や文法よりもまず音声から入ります。
音声は目に見えないので掴みどころがありませんよね? 実は、耳から聴こえる自分の声は人が聴いている声ではありません。本当の声を確認するには録音するのが一番の方法なのです。
自分の声を録音する (音声での現状確認)
では、さっそくスマホなどの録音機能を使ってぶっつけ本番で冒頭のセンテンスの音読を録音してみましょう。 録音が終わったら聴いてみます。
これが今のレベルです。
そうなんですよねぇ、自分の声を聴くのってかなり恥ずかしいものですが、発音改善のために勇気を出してこの壁を乗り越えましょう(`・ω・´)b
音声ファイルにラベルを付けて保存する
改善前の音声ファイルに「Jobs-Before」
改善後の音声ファイルに「Jobs-After」
と名前を付けて保存しておいてください。 これは比較用の大切なデータとなりますので、間違って消去しないように慎重に取り扱ってくださいね。
MS Wordで音声認識 (文字での現状確認)
Microsoftアカウントを登録すれば無料Wordオンライン版を使用することができます。
この音声認識機能を「米国英語」に設定して、マイクのアイコンをクリックすると認識開始します。 冒頭のセンテンスをもう一度、以下にコピペしましたので丁寧に音読してください。
But ten years later, when we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me.
さて、認識結果は如何でしたか? 100%OKだった人は発音の土台ができているということになりますので、その先の微調整に飛んでください。
NGとなった語があった人は、対象の語を赤色に変えて1つずつ発音記号を確認していきましょう。 こんなの簡単過ぎて辞書引かなくてもいいでしょ?と思っている語ほど落とし穴があるので、この作業を飛ばさないでくださいね。
NG語の分析と改善
例えば were が areと認識された場合、両方の発音記号を書きだします。
were /wɚ/
are /ɚ/
このように比較した時、両者の違いは /w/ だけだと分かりますね?
つまり、/w/ の口の形ができていなかったから認識されなかった、ということが分析できます。 逆に言えば /w/ の口を正しく作れば認識される、ということです。
では /w/ の口の形をみていきましょう。先日書いた記事に詳しく説明しているのでこちらのリンクもお読みください。
時間のない方は「/w/は唇を丸めて突き出したウから次の音に向かう音」と頭に入れてください。
/w/ の次の音は /ɚ/ ですから 「唇を丸めて突き出したウから/ɚ/ に向かう」ということです。 この口の形を作って自然にできるようになるまで何度も練習してみましょう。
※日本語の「ワ」は平べったい口のまま言える音なので英語の/w/とは異なります。
NG語の改善を検証
先ほど改善した were /wɚ/ の口の形を意識しながらWordで以下のセンテンスの音声認識をしてみます。
But ten years later, when we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me.
認識結果、如何でしたか?
真面目に練習された方はきっと合格できたと思います。その他の語がNGになっている場合は同じ手順で分析・改善をしていきます。
但し、発音記号が読めければ分析ができませんよね? ということで、いま大急ぎで発音記号一覧を作成中なので是非こちらをご参照ください!
音声認識OKはスタートライン
Wordの音声認識が 100%OK になったからといってここで終わってはいけません。 実は、ここがスタートラインなのです。
録音した音声はブチブチ切れていたり、のっぺりした英語になっていると思うので、次のポイントに焦点を当てながら1つ1つ改善していくことになります。
① 滑らかさ(スペースで切らない)
② メリハリ(単語毎の強弱・品詞毎の強弱)
③ 二重母音
④単語と単語の間の音の変化(結合・脱落・同化など)
⑤スピードUP
ここからは明日以降の投稿としますのでお楽しみに(^▽^)/