この記事を書いてくださった受講生様のプロフィール
イニシャル | MIさん |
性別 | 女性 |
年代 | 30代 |
職業 | 会社員 |
TOEIC・英検などのスコア | TOEIC930 |
もっと詳しいプロフィール | 記事下をご覧ください |
語末の有声子音を「ちゃんと発音しなきゃ」の思い込みから脱却
これまでも and や but の語末に母音を付けないように、と指摘されていましたが、今日も英語でのスモールトーク中にuse /juːz/の/z/を強く声を出し過ぎてしまいました。レッスンの中で分析していただきながら、癖を克服するためのより具体的な課題が見えてきました。それは、「語末の有声子音の声量コントロール」です。声のコントロールといっても、具体的にどうしたらいいのかイメージがつきませんでしたが、興味深いyoutube動画を見せていただくことで、考えが変わりました。
声帯のしくみと声の関係を知り、声量のコントロールを学ぶ
その動画では、有名ロックバンドのボーカルの口の中にカメラを突っ込み、声帯を映すというドキュメンタリーでした。衝撃でしたが(笑)声を出すときに声帯がどうなっているのかがわかりました。声帯は声を出す時に狭くなり、逆に開いているときは息しか出ていません。
閉じている時に目に見えないほどのわずかな隙間が空いていて、肺から出す呼気が通る時の摩擦で声が出ます。喉仏あたりに手を当ててみると、声を出すと振動しますが、息だけを吐いたら振動しないことが分かりました。声の大きい小さいにかかわらず、声を出すときの声帯はこう動いているんだ、なるほどーと思いました。私の語末の音が大きくなりがちなのは、相手に聞こえなかったらどうしようと思うため、不自然とはわかっていてもつい強く大きい声で発音していたからでした。
語末の有声子音は母音に自然に繋がるように発音する
喉仏に手を当てて、”find” 、” five”、 ”use”をそれぞれ語末の/d/や/z/の声を小さめにして発音してみました。声の大きさ関係なく喉仏が震えたため、声としてちゃんと出ている、と脳が認識したのを感じました。これで、心理的に強く言ってしまう癖がなんとか改善しそうです。
大事なのは、母音に続く有声子音をわざわざ発音するわけではないということが分かりました。子音の口の形を作り、母音から自然に続けるようにするのがコツだそうです。発音をよくするために音素を一個一個丁寧に出せるようにしたらできると思い込んでいたけれど、それとともに声量のコントロールが必要ということを学びました。
音素毎の口の形(縦・横・丸)を学ぶと口の動かし方が楽になった!
また、子音の移行についても新しい発見がありました。音声認識はできましたが、”breath” /briːð/という単語の子音/b/から/r/への移行する際、/b/の後につい口を丸めて「ウ」の形を作っていたため、スムーズに発音ができていないことが分かりました。今まで、英語話者は一体どうやって口を動かしているのか不思議でしたが、先生が音素ごとに口の形を分類したのをみると理由がわかりました。
/b/ | /r/ | /i:/ | /ð/ |
横 | 横 | 横 | 横 |
全ての音素の口の形は横なのに、カタカナにひっぱられて/b/を「ブ」のように思い込み、わざわざ丸い口を作ってしまっていたから発音し難かったんですね。初めから最後まで「横の口」の形は変わらない、実はとても発音し易い単語だと分かりました。笑
今回の授業で、音素をエクセルシート一マスごとに入力し、その下に口の形(縦・横・丸)を入力することで、音素ごとの口の形が一目で分かる方法を教えていただきました。
AIのワンランク上の発音矯正でネイティブ発音に近づく
幸か不幸か音声認識のAIは100点満点の70点レベルで合格になりますから。音素間の移行がスムーズか、強勢の位置が正しいかどうか、など細かいところまでは指摘して貰えません。AIで音声認識されても最低ラインをクリアしただけと捉え、専門家の耳で聞いて判断していただくのが大事ですね。
今回もどうもありがとうございました!次回もよろしくお願いいたします。
中小企業の経理部員。幼少の頃よりテレビ・映画を通じアメリカに強い憧れを抱くが留学に踏み切れず、やりたいこともないまま大学卒業後は会社員・フリーターなど職を転々とする。30歳を目前にこのまま人生を後悔したくない、と思い、サンフランシスコ留学に踏み切る。英語が通じず毎日泣きながらもなんとか大学院で会計修士号を取得。帰国後も継続して英語を学んでいるものの、いまだに自身のカタカナ英語に自信が持てず、発音改善コースに申し込むことを決意。夢は、職場で流暢な英語でプレゼンをすることと、もう一度サンフランシスコを訪れてネイティブと楽しく会話をすること。