【レッスンフィードバック】Steve Jobsのスピーチ “Stay Hungry Stay Foolish” を教材とした発音改善レッスン
S.E.さんは2265語あるスクリプトの975語分の1センテンス毎の発音改善ができていますが、ここで一旦立ち止まって冒頭から連続音読をしていただいております。
その理由は、通常の会話ではセンテンスが連続するからです。1センテンスだけで終わる場面の方が少ないのではないでしょうか。 流れるように英語が話せるようになるためにはそれなりのトレーニングが必要です。
発音改善は3つの関門を段階的にクリアするのがベスト
【第一関門】 単語を正しく発音できる 【音素+音節+強勢】
MS Wordの音声認識機能で100%認識されること。
発音基礎3セット [音素+音節+強勢] を確認しNGがでる単語は認識されるまで徹底改善を行います。
【第ニ関門】 文を滑らかに発音できる 【連結+脱落+同化+Flapping】
滑らかに読む為には連結(Linking) 脱落(Reduction) 同化(Assimilation)や、Flappingを習得する必要があります。
音声認識機能は発音が聴き取れるかどうかだけを判定するものなので、滑らかさまではチェックしてもらえません。この部分は私が発音を聴いて、改善が必要な部分に対してアドバイスをさせていただいております。
最終的に音声認識率100%に達したら暗唱をします。文字に頼らないで英語を口から出すことでリズム感を掴みます。
【第三関門】 長文をリズムに乗って発音できる 【プロソディ】
1センテンスでは認識率100%だったのに、連続で読むとNGが頻出します。
これは連続して英語を口から出すことに慣れていないことが原因なので、慣れるまで100回~200回と音読していただきながらNGを改善していきます。
同時に滑らかさのチェックもさせていただきますので、発音と流暢性の両方向からのアプローチをすることになります。
S.E.さんは第一関門と第二関門を突破されて、現在は第三関門のトレーニングをしていただいておりますが、かなり良いところまで仕上がってまいりました。
私からのアドバイス
レッスンの冒頭で宿題の暗唱文を数回聴かせていただき、改善が必要な部分をできるまでトレーニングするスタイルです。 既に改善した部分でも、以前の癖が抜けておらず元に戻っていることもあるので緻密にチェックさせていただいております。
month | /mʌnθ/ |
/ʌ/が/ə/に聴こえますので改善してください
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/ʌ/ |
日本語のアをベースにして喉の奥から声を出してください
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waiting | /weɪtṭɪŋ/ | 二重母音強化 |
refused | /zd/ | 語末の/zd/強化 |
seventeen | /n/ | 語末の/n/は「ヌ」の手前で舌を止める音です。 |
value in it | /ˈvæl.juː/ |
/ljuː/ リィユー ※リューではありません
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how | /haʊ/ |
/a/ 日本語のアの2倍口を開けるア + 二重母音
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meal | /miːl/ |
語末の/l/は「オ」で代用なので「ミーォ」のような音になります。
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fascinating | /fa/ | /f/を強化してください。 |
it was | /t/ |
Jobsさんは息を吐かない/t/で発音しているので、同様に発音しましょう
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billion | /ˈbɪljən/ | /ljə/ 「リオ」ではなく「リァ」のような音です。「ビリァ(ヌ)」 |
devastaing | /ˈdev.ə.steɪt/ |
二重母音強化・・・といってもそこに強勢を置くのではありません。強勢はあくまでも第一音節の/de/です。
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宿題
今日の改善点を復習し、単語・句・節・文で適切に発音できているかどうか チェックして冒頭から連続音読をお願いします。
以下の順番でもう一度、実践してきてください。
Overlapping練習の前に、以下の練習を必ず入れてください。
①【Jobs san1回精聴+ご自身が1回音読】x100回
②【Overlapping Jobsさんの声量を1として、自分は0.8の声量で言うこと】x100回
上記を行う前に、以下のとおり発音記号チェックをしてください。
他の単語の中にも今日の音素が入っていないかどうか、確認しその単語も適切に発音できているかどうか チェックして冒頭から連続音読をお願いします。
①②をやっている最中にVRも同時に行い、NGが出たら都度確認して改善をしながら
宿題をこなしてきてください。ご自身でNG改善をされたものはこのシートに記録を残しておいてください。
今日のレッスンの感想
S.E.さんは宿題を必ずこなしてこられるので、回数を重ねるごとに連続音読がレベルアップしているのが分かります。発音改善と同時に単語・文法・意味のチェックも行っておりますので読み込めば読み込むほど、音声と意味が強力に紐づきこのセンテンスが自分のモノになるのです。
適切な発音で音読を重ね、暗唱までしていただくと文字離れが実現します。
ここまで自分の発音を改善すると相手の発音も100%聴きとれるようになるものなので、発音改善をすればリスニングも同時に鍛えられるという訳です。
S.E.さんは元々基本的な発音が良かったのですがブツブツ切れがちでした。このトレーニングを始めてから滑らかに読めるようになってきました。レッスンだけでなく自習学習に力を入れていただいている成果ですね !
もちろん同時進行で外国人講師との会話を1日25分以上目標にこなしていただいておりますので、じわじわと会話力の底上げもできていらっしゃいます。
引き続き淡々と音読をこなしていきましょう。
発音改善+ネイティブキャンプで英会話を続けて目標達成しよう!
1日25分以上の英会話を実現させるためには無制限で受講できるネイティブキャンプをお勧めします。予約不要なので時間が空いた時にお手軽にサクッと10分~15分受講できるから継続しやすいのです。
「英語で話せる」を実現するためにはまず「話すこと」から始めましょう。
発音改善と会話練習を組み合わせることで飛躍的な上達が見込めますよ!
但し、中学~高校時代に英語のテストで平均70点以上維持されていた基礎学力のある方が対象です。
中学~高校時代、テストの点数が70点以下だった方は文法書1冊をおさらいしながら発音と会話練習を組み合わせると良いでしょう。