5音節語:音節が5つある単語
本記事で取り上げた単語は全て5音節なので、母音が5つあります。
前にも書きましたがスペルで母音を数えてはいけませんよ!
見るべきは発音記号です。
子音と区別し易いように母音を赤色にしましたのでその数を数えてみてくださいね。
1音節語以外は全て「境界記号」と「強勢記号」が現れる
1音節語は、音節が1つしかないので境界も強勢記号もありません。
2つ以上音節がある単語は、音節の境界記号と強勢記号が現れます。
この記事の単語は全て5音節語なので、5つの音節をどこで区切るのか、そして、どの音節を強く読むのか、ということ説明しています。
単語は文の基本単位です。
初期段階で相手に伝わる発音を身に付けましょう。
音節の境界を示すドット(黒丸)
例えば /ˌbaɪ.əˈlɑː.dʒɪ.kəl/の中の /baɪ/ と /ə/ の間に . がありますが、これが音節の境界です。 5つの音節に区分されていることを確認しましょう。
但し/ˈlɑː/のように左上に強勢記号がある場合は、境界記号は省略されていることに注意してください。
強勢記号(アクセント記号)
例えば /ˌbaɪ.əˈlɑː.dʒɪ.kəl/ の /ˈlɑː/ の左肩にあるアポストロフィが強勢記号で、この音節を最も強く読む、という意味の第1強勢記号です。
4音節語以上になると /ˌbaɪ/ のように左下にアポストロフィが現れますが、この音節を2番目に強く読む、という意味の第2強勢の記号です。 第2強勢については、それほど気にしなくても大丈夫です。 第1強勢さえ守っていれば通じます。
ザックリですが、第1強勢を強形、それ以外を弱形として発音しましょう。
【強形】自分が思う3倍以上大きな声で明瞭に、比較的ゆっくりと
【弱形】小さな声でテキトゥに、比較的速く
センテンスの原点である単語を適切に発音することから始めましょう
単語の発音が不適切だと、センテンス単位でも当然通じません。
発音と言っても発音記号(音素)が読めるだけでは不十分です。
音素+音節+強勢の基礎3点セットが揃って初めて「発音ができる」と言えるので、しっかりと基礎を身に付けてください。
1音節ごとに手を叩く練習をしてください
音節の切れ目を見付けて、音節ごとに手を叩く練習をしましょう。
本記事に掲載した単語は全て5音節なので5回手を叩くことになります。
1回手を叩く間にその音節に含まれる音素を一気に発音する練習をしてください。
カタカナ英語から脱却するために有効な練習方法です。
日本語と違い、音節のパターンが多数あるので組み合わせは驚くほど多数あります。ここで紹介するのはその一部です。
音節の基本形
日本語の音節基本形:CV (少し例外ありますが殆ど基本形CVです)
英語の音節基本形: CVC (CVC以外に実に様々なパターンがあります)
母音=Vowelの頭文字 ”V” と表記しました。
子音=Consonantの頭文字 “C” と表記しました。
CV+V+CV+CV+CVC のパターン
スペル | 発音記号 | 品詞 | 強形/弱形 |
biological | /ˌbaɪ.əˈlɑː.dʒɪ.kəl/ | 形容詞 | 強形 |
cooperation | /koʊˌɑː.pəˈreɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
purification | /ˌpjʊɚ.ɪ.fɪˈkeɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
V+CV+CV+CV+CVC のパターン
スペル | 発音記号 | 品詞 | 強形/弱形 |
illumination | /ɪˌluː.məˈneɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
accommodation | /əˌkɑː.məˈdeɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
CV+CV+CV+CV+CVC のパターン
スペル | 発音記号 | 品詞 | 強形/弱形 |
fortification | /ˌfɔɚ.t̬ə.fəˈkeɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
communication | /kəˌmjuː.nəˈkeɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
V+CV+CV+CV+CV のパターン
スペル | 発音記号 | 品詞 | 強形/弱形 |
opportunity | /ˌɑː.pɚˈtuː.nə.t̬i/ | 名詞 | 強形 |
university | /ˌjuː.nəˈvɝː.sə.t̬i/ | 名詞 | 強形 |
CV+CV+CV+CV+CVC のパターン
スペル | 発音記号 | 品詞 | 強形/弱形 |
certification | /ˌsɜ˞ː.t̬ə.fɪˈkeɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |
determination | /dɪˌtɝː.mɪˈneɪ.ʃən/ | 名詞 | 強形 |